研究ノートs5:技法としての<かいな返し>

『錬法としての<かいな返し> 』では、正中線を使って腕(かいな)を操作することについてまとめましたが、ここでは、技への応用の稽古研究で、当会が確認できた最も大きな点についてのべます。


それは、写真に図示いたしましたように、腕は、まっすぐに伸ばすときであれ、振りかぶるときであれ、ゆるやかに回転しているということです。

 そして、その回転は、肘を境に、前腕と上腕が逆方向に回転するということです。  むろん腕は多様な動きをしますが、腕を<合気>という目標に添って使うとするならば、このように操作すると大きな成果が得られます。
 「肘を境に、前腕と上腕が逆方向に回転する」と表現すると、複雑な操作という印象を持つかもしれませんが、操作としては『錬法としての<かいな返し> 』と同じですので、正中線で操作し、肩が溶かし込まれること、などの過程をへますので、言わば自然におこることです。
 むしろ意識して前腕をひねるようにすると、精妙な崩しを掛けることができません。

 また、合気道技法にある四教は、この<かいな返し>のなかにある< 肩の溶かし込み>によって、アソビをとり、撓骨を効果的につかうことで、可能になることが確認できています。

 この撓骨の働きや関連技としての当身につきましては、平成20年9月23日に日本橋の中央区立総合スポーツセンターで日本伝合気柔術八景学院支部と厳武館が共催しました東京講習会『新陰流と合気』に参加し、岡本眞師範から多くの示唆を頂戴いたしました。

 <かいな返し>には、使い方、具体的な応用の仕方に、当会がまだ発見していない様々な可能性があるように思います。
平成21年3月1日


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